集 合:市川考古博物館 10 時
※隣接する歴史博物館ではありません。ご注意ください。
・北総鉄道「北国分駅」下車徒歩10 分
・市川駅より京成バス「堀の内三丁目」下車徒歩3 分
※JR 市川駅4 番乗り場9:25 発 の京成バス
【市81 急行<国府台病院経由>北国分駅行】に乗車し、「堀の内3 丁目」で下車してください。
(9:57 到着予定・310 円)
日 程: 10 時頃〜考古博物館・堀之内貝塚(見学 ※解説有)→12 時頃昼食(北国分駅周辺の飲食店)→じゅん菜池緑地→里見公園(15 時頃解散)
持ち物: 筆記用具など
新春学習会 in 市川 ~堀之内貝塚と周辺散策
2024 年の年明け早々 1 月 7 日に千葉県市川市で学習会を実施しました。市川考古博物館を見学して、市川市内を散策しました。
市川考古博物館は、先土器(旧石器)時代から平安時代の展示がされています。ここで先土器時代と表現しましたが、土器の時代よりも前の時代という意味だそうです。僕は旧石器時代という呼び名の方が身近なのですが、考古学の世界は派閥というか研究グループで同じ時代を指す呼び名に違いがあるようで面白いですね。
まあ物理の世界でもエネルギーを表す単位が幾つもあるのと同じ感覚でしょうか。
千葉県といえば内湾があるため縄文時代の貝塚が他地域 に比べて非常に多いのが特徴ですが、そういった事が良く分かる展示内容でした。また館入口ホー ルにはコククジラの骨格標本が迫力満点で展示されています。
市川考古博物館は、崖の上に建設されていますが千葉県の低地の崖というのは縄文時代海の近くで人が住んでいたエリアでもあります。そしてその高台こそが国史跡「堀之内貝塚」です。次はこの堀之内貝塚を見学しました。堀之内貝塚は U 字状に貝層が 200m 以上にわたり分布しておりその U 字に沿って散策を行いました。その途中で住居跡や、貝化石を観察できました。この堀之内という呼称ですが面白い逸話があります。遺跡名の多くは地名にちなんだりすることが多いですが、この近辺には堀 之内という地名はありません。この地を研究していた人が、付近の人にここの地名を尋ねたところ、その人がどこの集落から来たのですかという質問と勘違いして、(自分は)堀之内ですという受け答えがあったそうで、そんな名前が付いたのだとか。オーストラリアのカンガルーみたいですね。
堀之内貝塚の見学後は後半戦の市川散歩です。じゅん菜池緑地、里見公園を経て国府台駅までの 3km 弱の散策です。じゅん菜池緑地周辺は元々国分沼と呼ばれていて、じゅん菜が収穫されていました。ですが何度も沼が干上がりじゅん菜も絶滅してしまいました。それが地元の要請もあり昭和 54 年に今の形に復元されました。
ですから今の池は人工池になります。この池に沢山の水鳥がいて鳥好きな友の会会員の方が色々解説してくれました。友の会には色んな知識を持った人が集まるのでこういった思いもよらぬイベントが楽しいですね。
続いて里見公園です。里見公園も崖の上にあり崖を下ると江戸川です。時期的に花を楽しむことはできませんでしたが、その分古戦場であるこの地の地形をよく見ることができました。里見公園は国府台にあるのですが、そこは下総国府がおかれ、下総の国の政治文化の中心地であります。そんな里見公園は室町時代には国府台城として利用されましたが、江戸時代になり廃城になりました。公園北部には明戸古墳石棺があります。非常に大きな片岩で構成される箱型石棺です。古墳時代にこれだけの石を運び込むとは相当有力な豪族のお墓であることが良く分かります。
里見公園を後に江戸川沿いに国府台駅まで歩き学習会を終えました。
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