新年を迎え、いかがお過ごしですか。ひがし東京野尻湖友の会新年会のお知らせです。
今回は、茂原周辺を中心とした「房総の天然ガス」について学びたいと思います。房総半島では、明治年間から盛んに天然ガスが利用され、現在でも一部の都市ガスに供給され続けられています。その採掘や供給の様子とともに、野外(普通の場所です!)で天然ガスが湧出している様子も見学します。知っているようで知らない、見たことがない、「千葉のあたりまえ」について、実際に自分の目でみて、体験してみませんか?
また、当日は恒例の「お年玉プレゼント交換会」もおこないます。参加される方は「お年玉」(安いもの、不用品でOK)をご持参ください。
【電車のご案内
】
行き
・千葉駅9:27(6番線発・外房線快速上総一ノ宮行)⇒10:04茂原駅
・千葉駅9:37(4番線発・内房線快速君津行)⇒9:44蘇我駅(外房線快速上総一ノ宮行に乗換)9:49⇒10:21茂原駅
帰り
・茂原駅15:48(外房線快速東京行)⇒16:19蘇我駅16:22⇒16:28千葉駅
※当日の見学予定場所
大多喜町天然ガス記念館、川面からのガス湧出の様子(睦沢町瑞沢(みずさわ)川)
いすみ市文化とスポーツの森(天然ガス採収層・大田代(おおただい)層の観察)
天然ガス採取施設(関東天然瓦斯開発㈱七井土(なないど)プラント)
参加報告
新年会の行事が2月26日に行なわれました。房総半島では天然ガスの採掘が行なわれていて、県内の都市ガス会社に供給されています。ガスがどのようなところから採掘がされているかを、学習してきました。
参加者は14名で、数年ぶりの人から、初めて参加した親子連れまで多彩な方がいました。
一行は茂原駅に集合後、大多喜駅前にある天然ガス記念館を訪れ、昼食をとり、新年会恒例行事である、お年玉交換会を行ないました。その後、地層や、川底から天然ガスが吹き出ている様子の観察等をして、最後に採掘されている場所を見て解散となりました。普段の生活で使っている都市ガスがどのように採掘されているかを学習する良い機会となりました。
ご案内していただいた、岩本さんありがとうございました。
以下に、参加者の方から感想文を紹介します。
●私たち夫婦は25年ぶり位の参加になりました。久しぶりなので小林さん以外は顔見知りがいない状態でしたが、みなさんと楽しく勉強させていただきありがとうございました。
自分が日頃使っている大多喜ガスが、どこからどうやって来ているのか、サービス店で話を聞いたり、絵で見たことはあっても実際に見たのは初めてでした。
大田代層下部の断層の観察では、ただ眺めただけでは解らない連続性が、岩本さんの資料、身振り手振りの説明や粒度表おかげで、理解の助けになりました。また、「この層が嫌気性になって~」と削って具体的に実物を見せてもらった深緑の層は記憶に残りました。
七井土プラントはコンパクトで、機能的な感じがしました。大きな広い敷地を要する石油プラントはよく見ていたので、天然ガスの本家も広い敷地と大きな機器を想像していました。しかし、よく考えると自分たちの足下から低圧で湧出するので、大きなタンクも蒸留塔も必要なく、砂と水を分離して戻して、ガスを脱湿、加臭をすれば供給できる事に納得できました。また、同時にそこで千葉県が生産量世界第2 位のヨウ素が取れていることにも驚きました。
日本では少ない地産地消のエネルギーを、枯渇しないように大切に使っていきたいなあと改めて思いました。大多喜町天然ガス記念館ではガス灯や掘削ピットが見られ、お土産物も買えて(お待たせしてすみませんでした)大満足な一日でした。
【KY・NY】
久しぶりに、学習会に参加しました。我が家が千葉県に移り住んで7年、うちの近所の“土気(とけという地名)は、かつて地表からガスが出ていたことに由来する”と聞いたことがありましたが、茂原近郊では今もなお、天然ガスが生活空間の身近に存在しているとのことで、家族一同興味津々です。コースは盛りだくさん!日本最古の天然ガス事業発祥の地にはじまり、天然ガス記念館の見学、湧出ガスやガス採収層の観察、農家の方が畑のマイ井戸からガスを集めている様子から採取プラント見学まで、ご案内下さった塚本さんの熱意とガスへの愛情を感じる行程でした(ちなみに、新年恒例のお年玉交換会も楽しく盛り上がりましたこと大田代層下部の断層を観察していますも申し添えます)。
子ども達に一日の感想を尋ねると、「川底からガスが出ている様子を見られて面白かった。」、「地下のガスをどのように活用するのかがとてもよく計画されているのがわかり、興味深かった。」とのことでした。私が心を惹かれたのは、いすみ市文化とスポーツの森にある、天然ガス採収層や大田代層の観察です。白く乾燥した表面を削ると、赤銅色やモスグリーン、こげ茶色の層がミルフィーユのように重なっており、とても美しかったです。それと、睦沢町瑞沢川の湧出ガスは、川底のあちこちの小さな隙間から温泉の泡のようにふつふつと出続けており、本当に不思議な光景で、「手持ち花火を川面にかざしたら、どんなことがおこるだろう(スパーク?爆発?)」と想像したら、ちょっとワクワクしました。
岩本さんをはじめ、天然ガスに携わる方々に支えられて、日々の生活が成り立っていることがあらためてよくわかり、深く感謝する一日でした。どうもありがとうございました。
【MT、IT(中1)、YT(小5)】
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