いよいよ第23次発掘が行われる2020年!そこで新年早々の巡検を行いたいと思います。
今回は、世界遺産への登録を目指して調査が行われている加曽利貝塚を見学したいと思います。
ただ貝塚や博物館を見学するだけではなく、川沿いに歩くとともに、周辺にある縄文時代の大型環状貝塚群も見学し、世界一の規模である加曽利貝塚の成り立ちや、縄文時代の人々の暮らしを考えてみます。ちょっとしたウオーキングになりますが、発掘に向けたウオーミングアップを兼ねてぜひ参加してください。
当日の行程(予定)
10:00発 千葉中央バス 大宮団地行 に乗車
⇒ 10:14加曽 利東バス停下車(現金280円・ICカード273円)
⇒(徒歩・約2km)
⇒ 11:00~12:30 加曽利貝塚・ 博物館見学
※ボランティアガイドさんの説明有 12:30~13:20昼食・自由見学 ⇒(徒歩・約 1.5km)
⇒ 貝塚町貝塚群(草刈場貝塚・荒屋敷貝塚・台門貝塚 ※縄文時代の大型環状貝塚群)見 学
⇒ 車坂下バス停 14:59発 京成バス 千葉行 に乗車
⇒ 15:10千葉駅(現金・ICカード220円)・解散
※帰りの車坂下バス停からのバスは10分毎に出ていますので、状況に合わせて適宜乗車します。
※終了後、千葉駅周辺で新年会の開催を予定しております。こちらもふるってご参加くださ い。
学習会 加曽利貝塚巡検 開催報告
1 月 5 日(日)に加曽利貝塚とその周辺で巡検を行いました。なお、参加者は 16 名で、天候
には恵まれたものの、やや風が強く肌寒い一日でした。
貝塚を形成する貝を運搬するのに用いられたとされる、坂月川を
2 ㎞ほど上流へ歩きました。
縄文時代の当時は、現在の坂月川の水深より 3 m以上深く、船を用いて貝を運搬する事ができたようです。海から 7 ㎞ほど離れた場所にある加曽利貝塚では、人力ではなく船を用いて川を遡るということに納得ができました。
加曽利貝塚に到着後、博物館や実際に貝塚を見学して回りました。私のイメージであります が、貝塚というと、山のように中心部が高くなる構造でアサリやハマグリなどの 2 枚貝が主体 となって堆積しているものであると考えていました。しかし、山のように中心部が高くなるの ではなく、環状に貝類が堆積し中心部 が周囲より低くなるという奇妙な構造で、貝塚を構成する貝の 80 %がイボキサゴという小さな巻貝でした。 そのほかに、草刈場貝塚、荒屋敷貝塚、台門貝塚を見学して回りました。荒屋敷貝塚は保存されていましたが、他の 2 つの貝塚は残念ながら開発され破壊されていました。
今回、実際に現地に行くことにより、貝塚に対する考え方が変わりました。貝塚というのは
縄文時代の人々が食した貝殻をただ単に廃棄することにより出来たのではなく、儀式などの何 らかの目的があり造られたものであるということが分かりました。( HY)
Best AI Website Creator